息子の様子がおかしい

留年する事もなく無事に大学も卒業し、そこそこ大手と言われる会社に就職をした息子、これからだ、と思っていた就職三年後、息子の様子がおかしくなりました。

息子とは同居をしていながらも元々会話が少ないのですが、段々と笑顔が無くなり、以前は会えば明るく挨拶をして笑顔を見せてくれていたのが、むすっとした顔で無視をするようになりました。

休日には積極的に出かけていたのに一ヶ月に一回、食料を買うためにしか出かけなくなり、大好きだった洋服も購入しなくなり、お金を使わない鬱屈とした生活をしているようでした。

働くために働いている、飯を食うためだけに働いている、といった言葉が似合うかもしれません。

顔にはクマができ、会社から帰ると自宅に篭って時折泣いていました。

留守中に部屋を見てみても、パソコンにはロックが掛かっていますしなんの手掛かりもつかめませんでした。

若いのにうつ病だろうか、会社の仕事がきついのだろうかと心配になりました。

諸事情で息子の会社に電話を掛けたのですが、その際に息子は会社に在籍していないと知らされ、非常に驚きました。

息子には聞けず、尾行もできず、私達両親は共働きであるために時間が取れず、

探偵事務所に息子がどうなっているのか把握するために素行調査を依頼しました。

共働きであるために、素行調査のための料金は高額には感じませんでした。

息子が仕事に行く朝の8時から尾行調査を行なってもらいましたが、息子は会社には行かずに、スーパーに行き、朝食でも買うのだろうかと思いきや、なんとスーパーで働いていました。

大手企業に入ったはずの息子、スーパーで時給780円のレジ打ちの仕事をしていました。

スーパーでの仕事は昼で終わったようであり、自宅に帰るのかと思いきやその後はレンタルDVD店でまたしてもレジ打ちのアルバイトをしていました。

途中でコンビニ弁当を食べ、アルバイト終了後はふらふらと歩いて時間を潰してから自宅に戻りました。

表情は暗く、若者らしい明るさが伺えませんでした。

探偵の調査によると、会社のリストラに遭い、その直後にアルバイトを探し働き始めた、との事でした。

息子が親に心配をかけまいと事実を言わなかったのかと思うと、親としては涙が出てしまいました。

今は親から金銭的援助を受けながら、息子は再び正社員になるべく資格取得の勉強に励んでいます。

お金の心配と将来の不安から暗くなっていたようであり、今では表情が明るくなりました。